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海岸近くの建物の下に隠れた。砂浜をじっと見つめる。外出を止められていたが、好奇心を抑えられなかった。
「ソ連人はどんな顔なんだろう」
沖合から、これまで見たことがない上陸用の船が徐々に近づいてきていた。
1945年8月28日、ソ連軍、択捉島留別(るべつ)村に上陸。
9月3日、紗那(しゃな)村にも1隻の船から機関銃を携えた5~6人のソ連兵が下りてきた。
砂浜から川へ、橋へ、そして町へ。兵士たちが向かってくる。「やばい、やばい」。当時11歳だった岩崎忠明さん(90)は一目散に家に帰った。
結局、ソ連兵は武器を回収…